失われた町の感想。

エスかノーかしか言えないなら、僕はイエスとは言えない作品でした。……素直に「ノーと言う」と書けないくらいには気に入っているのかもしれません。なんか、すごいひとのいいものを読んだというよりは、隣にいる誰かが書いたものを読んで、細かいことにまで小言を言いたくなるような、そんな作品だった印象です。「好もしい」って表現は「好ましい」じゃ駄目なんですか、とか。
とりあえず、自転車通勤の信号待ちで読むとか、もう無茶なことをしなくて済むと思うとほっとしています。そんなに本が好きなら、もっと時間のあった高校生とか大学生とかの時に読んでおけよと言いたい。たぶん十年後の自分も今の自分にそう思うだろうと考えると、昨日のことを嘆くよりも明日の自分のために今日から始めるのが正当だとは思うのですが。でも自転車に乗りながら、は、なあ。