経済産業省の山田課長補佐、ただいま育休中」を図書館で発見・読了。通巻86冊。職場の研修で90分の講演を聴いて、どんな本を書いているのか気になっていたので図書館にあってラッキー。本屋で立ち読みたいけれど見つからない、という状況が続いていて(娘と本屋に行ってもゆっくり探し物をするのは難しい)、Amazonで買っちゃおうかと思っていたところだった。買わなくて正解、講演会の方が魅力的だった。あたりまえかもしれないけど。
なんか本を読むと、マイナス6だったひとが2か3になったくらいの印象しかなかった。この程度なら育児休業を取得しなくても十分到達可能な地平だ。あえて言えば、育児休業前の僕程度だ。わざわざ育児休業をとって結果本にまとめてこれかよ、と。でも、たぶん逆に考えるべきだろう。想定されている読者は、この程度の内容しか期待していない、それで十分に育児休業の成果として楽しめるんだろう。
誰にも聞かれないけれど、育児休業を取得して何か変わったかと僕は自分を振り返ってみて、特に何も変わった気がしない。たぶん彼も本質的には何も変わっていないんだろうという気がする。あれこれ書いているけれど、そんなの全然本質的な変化じゃない。そして僕は本質的に彼と仲良くなれないんだろう、と思う。育児休業取得者、という狭い世界を共有するからといって、仲良くなれる訳じゃない。それだけのことだ。
ひさしぶりに職場の飲み会にご招待を受けて、少しだけ客観的に自分の育児休業を振り返った勢いでこれを書いている(あるいは酒の勢いもあるかもしれないけれど)。大変だろうと言われても楽しいだろうと言われても、なんか違うと思う。仕事をしていた時から娘といる時間は楽しかったし、毎日を毎日として生きるのは大変だった。育児休業なんかで変わるものか。・・・まあ、育児休業中の仲良くもない同僚相手に、「大変だろう」「楽しいだろう」以外にどんな言葉をかけられるか、という話もあるけれど。