149冊目は筒井康隆の「文学部唯野教授の女性問答」。図書館でわざわざ借りてくるのが、やはり本編ではないところが微妙。いや、本編も一緒に借りては来たんだけど、こっちを先に読もうかな、と。
しかし時代は哲学だ、と十五年も前の本を読んで思う。その頃の僕は中学生か高校生か、まったく、まさに哲学に触れるべき時期だったじゃないか。してこなかったこと、できたはずなのにしなかったことを思うと頭を抱えたくなるけれど、ならこの先十五年後の僕に頭を抱えられないように今、できるはずのことをするべきだとしか言いようがない。三十歳の今だってやっぱり時期なんじゃないか。