「さあ私の太陽神よ舞い上がれ安宿に泊まる私を照らせ」というのが「アミービック」のコピー。句読点もなく「その光で今とてつもなく嫌なもの見ちったよ全くどういったこったいこれは。」が、その続き。コピーを選んだひとのセンスに震える。これだから読書はやめられない。まったく。いや、あまり本をたくさん読む方じゃないけどさ。
「砂糖でできた弾丸では子供は世界と戦えない。あたしの魂は、それを知っている。」というのが「砂糖菓子」の結句。これ、本当だろうかと僕は思う。砂糖でできた弾丸でしか世界と戦えないのを子供っていうんじゃないかとか、子供が世界と戦うときの武器のことを砂糖でできた弾丸っていうんじゃないかとか、なら何があれば子供は世界と戦えるのかとか、世界と戦えないのを子供って呼ぶんじゃないのかとか、いろいろ。ああでも作中で、夕飯の支度は実弾扱いなんだよな。