十二国記の続き2冊で、通巻43冊。「風の海 迷宮の岸」。現実に居心地が悪いのは自分の本当の居場所は別のところにあったからだ、というのが異世界へ飛ばされたこの世界の子どもたちの認識で、つまりはそれが読者の求めることなのかもしれない。本当の自分の居場所がどこかにある、というのはもうまったく説得力を持たないテーマだとは思うけれど、これが出た頃はどうだったんだろう。